LinuxのCUIとGUI、デスクトップ環境を理解しよう

どのデスクトップを選べばよいの?

Linuxにおけるデスクトップの違いは、単に色や壁紙の違い、あるいは設定の違いだけではありません。インストールするソフトウェアそのものも異なることに注意しましょう。ディストリビューションによって採用しているデスクトップ環境が異なるので、ウィンドウの見た目や操作性が気になるという方は、デスクトップを中心にディストリビューションを選ぶとよいでしょう。

もちろん、デスクトップ環境は好みに応じて変更できますが、最初はデフォルトでインストールされるものをそのまま使う方が簡単で、トラブルも少なくて済みます。

例えば、Ubuntuから派生したディストリビューションである「Linux Mint」には、MATE版/Cinnamon版/KDE版/Xfce版があります(画面7)。また、同じデスクトップ環境でも、設定によってイメージがかなり異なるかもしれません(画面8)。

画面7 Cinnamon環境の例(Linux Mint 17.3 Cinnamon版)

画面7 Cinnamon環境の例(Linux Mint 17.3 Cinnamon版)

画面8 異なる設定でインストールされているGNOMEの例(Vine Linux 6.3)

画面8 異なる設定でインストールされているGNOMEの例(Vine Linux 6.3)

特にこだわりがない場合や、サーバ機能を中心に利用するのでデスクトップ環境は重視しないという場合は、使いたいディストリビューションで採用されているデスクトップ環境をそのまま使いましょう。また、参考にしている書籍やWebサイトがある場合は、そこで使われているディストリビューションに合わせるのがベストです。慣れていないうちは、解説やヘルプの画面が一致している方が分かりやすいでしょう。

ある程度操作に慣れたら、別のデスクトップ環境をインストールしてみたり、異なるディストリビューションを試してみたりするのもよいでしょう(画面9)(※)。

画面9 前出の画面6のUbuntuに異なるデスクトップ環境(LXDE)をインストールして切り替えた例

画面9 前出の画面6のUbuntuに異なるデスクトップ環境(LXDE)をインストールして切り替えた例

【※】Linuxでは、ディストリビューションもデスクトップ環境も、さまざまな種類があります。ウィキペディアなどで一覧を見ると、ちょっと困ってしまうぐらいの量がリストアップされます。しかし、日本語化されていて、情報が入手しやすいディストリビューションとなると選択肢はかなり限られます。

 

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