position:absolute;とは

positionは、指定した要素の配置方法を決められるプロパティです。

その中で指定できる値はいくつかあり、その中の一つがabsoluteです。absoluteは絶対配置を指定する値です。

絶対配置とは、数学の絶対値と同じです。今いる場所にかかわらず、原点からどれだけ離れた距離に配置されているのかを示します。つまり起点からどれだけ離れているかを指定できるようになります。

 

デフォルトの起点はページ全体です。つまり、そのページの一番上から一番下、一番左から一番右までを基準にします。

 

absoluteの指定方法

指定方法はとても簡単、自由に配置したい要素にposition:absolute;を指定するだけです。

 

位置の指定方法

position:absolute;をつけただけでは、具体的な位置の指定はできていません。

位置の指定は、top、bottom、left、rightで行ないます。

top 要素が起点の上からどれだけ離れているかを示します
bottom 要素が起点の下からどれだけ離れているかを示します
left 要素が起点の左からどれだけ離れているかを示します
right 要素が起点の右からどれだけ離れているかを示します

例えば、画面の右上から50px離して配置する場合は…

 

 

このように指定します。

bottomやleftも同じように指定することで、自由な位置に要素を配置できます。

他のpositionの値

positionはabsoluteの他に、下記のような指定をすることができます。

relative 相対配置になる値です。
現在配置される位置からどれだけ離れているかを指定して配置します。
つまり、本来配置される場所を起点として配置することができるようになります。
fixed 画面の絶対配置になる値です。
ページではなく画面に表示されている領域を起点として配置できるようになります。
static positionを指定していない時と同じ、普通に配置するようになります

absoluteの起点を指定する

absoluteの起点は、何も指定していなければページ全体になります。しかし、親要素に指定を加えることで、親要素を起点にすることができます。

親要素にrelativeかfixedをつけよう

absoluteを指定する要素の親要素にrelativeかfixedをつけることで、親要素を起点に配置することができます。

 

サムネイルにアイコンをつけたりするときは、こちらの方がわかりやすいですね。

relativeとabsoluteはセットで使おう

absoluteはレイアウトを自由にできますが、その分レイアウトの崩れを招きやすい諸刃のプロパティです。特にデフォルトではページ全体を起点にしてるので、パソコンの画面サイズによってはとんでもない場所に配置されてしまう危険もあります。

しかし、起点を決めておけば怖がることはありません。使う時は親要素にrelativeをつけるなど、起点をきちんと指定するようにしましょう。

position:absolute;を使ったレイアウト例

absoluteを使えるようになると、本当に色々なレイアウトが実現できるようになります。例をいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。

画像の上にキャプションをのせる

 

画像部分にrelativeをつけて起点にし、配置しました。画像の下に文字があるよりもスッキリおしゃれな感じになりますね。

上下左右中央揃えでロゴを真ん中に配置

 

 

メインビジュアルとかで、背景を指定しつつロゴを真ん中に配置したい時ってありますよね。

そんな時はこの方法、いい感じに真ん中に配置されていますね。

このように位置調整のプロパティを0で指定し、margin: auto;を指定すると、親要素の中央に配置されます。この時、absoluteにする要素には幅と高さを指定する必要があるので、注意してくださいね。

枠をデザインする

 

 

ちょっとおしゃれな枠なんかも、absoluteを使うといい感じにできちゃいます。

詳細はぜひこちらの記事をご覧ください。

position:absolute;を使う時の注意点

とても便利なabsoluteですが、使い方にはちょっとコツがいります。ポイントを抑えておけば難しいことではないので、しっかり理解しておきましょう。

起点がどこになるのかを意識しよう

absoluteを使う上で一番気をつけなければならないのは、どこを起点にどのくらいの位置に配置しているのかです。

ここを意識していないと、要素があらぬ所に配置されてしまったり、WEBサイトの崩れの原因になってしまったりしてしまいます。

  • この親要素にrelativeをつけているからここが起点だ
  • 親要素にはrelativeが付いていない、でも先祖要素にrelativeが付いているからここが起点か

というように、どこが起点となっているかは意識して実装するようにしましょう。

「使うべきところなのか」を考えよう

absoluteは自由に配置ができて確かに便利です。でもそのレイアウト、本当にabsoluteを使うべきところでしょうか?

例えば、PC版では写真、文字の順で並んでいたのを、スマホ版では上下を入れ替えたい場合。位置の調整ならば、確かにabsoluteを使って実装することは可能です。

 

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